さて、布着せの続きです。
木地の接合面を彫刻刀でVカットし、「こくそ」と呼ばれる補強をします。


これで、木地のつなぎ目は格段に補強されました。
次に、「布着せ」です。


にかわを配合した砥の粉下地で貼り付け。

平たい扉の部分も布を着せます。
うちでは、寒連紗の目の細かいのを使用します。
これが、「布着せ」です。
こうすることで、接着面の補強が数段アップし、長年たってもひび割れや、継ぎ目が浮いたりはしません。
うちで製造する仏壇はこういった作業をしっかりしますが、量産されているものや、中国製の物は省略されています。
金額や品質の差はこういったところで出てくるのです。
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